top of page

数学が苦手な子 ~その1~

更新日:3月20日

数学が苦手な子は意外に多いのですが、得意な子となにが違うのか…

数学が苦手な子は、意外に多いなぁと思います。特に中学生になって算数から数学になることで、極端に点数が低下したり、日々の授業の理解が進まなくなったりという声をよく聞きます。そのようなお子さんには、共通する特徴があるのですが、ここに苦手克服のカギがあるなぁといつも思っています。そんな共通の特徴とは…?


多くの数学が苦手な子にある特徴は「数学が嫌いなこと」。これはほぼ100%といえると思います。数学の単語を聞くだけで眉間にしわを寄せる、表情が暗くなるなどネガティブな反応を示す子がほとんどですし、「数学が嫌い」を公言する子も少なくありません。

よく「数学がわからない」から「数学が嫌い」と思われがちなのですが、私はこの二つを「ニワトリと卵どちらが先」のようなものと捉えていて、その多くは「数学が嫌い」から始まっているように思います。

数学が嫌いな子との授業を通していろいろ聞いていくと、数学が嫌いになった要因は様々なものがありました。あげていくときりがないのですが、驚いたのは「クラスメイトにマウントを取られた」ことがきっかけになった子もいました。「え~、これできなかったの~?」とクラスメイトに言われ、そのことがクラスに拡散、恥ずかしくなったのをきっかけに算数を毛嫌いして現在に至る、という子でした。これも、しっかりと記憶していたことを話してくれたわけでなく、長い時間をかけていろいろと聞いていく中で少しずつつながったもので、その子もそのことが数学嫌いになったきっかけであることも自覚していなかったようでした。

その他にも、先生からのなにげない一言が数学へのネガティブな感情を持つきっかけになった子もいました。先生から「ん?さっき(解き方を)言ったよね?」といわれて、クラスの子がクスクスと笑い、そこから質問されるたび「わかりません…」と答えることを避けるようになり…、という経験が数学嫌いのきっかけになったようでした。これも先の子と同様に記憶にしっかり残っているわけでもなく、数学嫌いのきっかけとは自覚していなかったようでした。またある子は、テストでできなかった問題を考えていたとき、お父さんに「算数は難しいよね」と言われ、そこから解けない問題に対して「算数は難しい…」と思い込んでしまったようで、解けない問題が増えていき、算数をあきらめるようになったようでした。


一方、数学が好きな子もいます。このような子の共通点は、「認められたこと」がきっかけになっているようです。テストの成績もありますが、「よくわかったね」「えっ?どうしてわかるの?」「へぇ~そうやって解くんだ!」といわれてうれしかったり自信になったりしたようです。実はこの記憶も忘れてしまっていて、いろいろ話をしていく中で思い出したようでした。


数学を好きな子も嫌いな子も、多くに共通しているのは自らの中で好き嫌いが生まれていなかったこと。外部からの何気ない言葉が、数学への感情をつくっていること。これが現実だと思います。いわゆる自己肯定感につながる言葉で、算数や数学に対する気持ちや感情が生まれてしまうことが多々あると考えられます。ネガティブな言葉からはネガティブ、ポジティブな言葉からポジティブな感情が生まれるということです。人間は感情の動物といわれますが、それがよくわかる現象ですね。


であるならば、数学が苦手な子を得意もしくは苦手を克服する方法は「褒める」「肯定する」などのポジティブな言葉を掛けてあげることになるのですが、これがまた難しい…。安易に簡単な問題を解けたときに褒めると「馬鹿だと思われている…」「こんな問題できないと思われていたんだ…」と受け取られてしまい、解けないことを「大丈夫、大丈夫、ちゃんとできるようになるから大丈夫だよ」と安心させようとしても「いつそうなれるの…?」「いや、できるようなならないよ、これまでと同じように…」と考えてしまうこともあります。このように、一度身についたネガティブな思考は、安易な言葉でよりネガティブな方向に思考が向いてしまう場合があるのです。


では、どうしたらいいのでしょうか?

この続きは、次回私なりの見解を述べたく思います。

 
 
 

コメント


bottom of page